灼熱の太陽に照らされて丸焦げになりそう…み、みず…しぬ…消える…たしゅけて…。
沖縄の夏は楽しいことがいっぱいだけど、人体を脅かすレベルの暑さが襲ってくるというヤバい面も!しかし、先人の知恵はやはりすごい!ちっっべたい氷菓子をお口に入れれば…っ!
ねーーーいいから早く食べよう~!
喋ってるあいだに焼けこげちゃうよっ!
今回は、沖縄ぜんざいの中でも
少し変わったタイプのものを出してくれるお店を紹介しますね♪
- 石垣で採れた新鮮な素材を楽しみたい!
- 口どけのいいかき氷が大好き♪
- 沖縄ぜんざい食べたことない
- 沖縄ぜんざい食べたことあるけど、他と違うオリジナル食べたい!
- とにかく暑いから冷たいもん食べさせろっっ! (←主に私)
まずは「沖縄ぜんざい」を知らない方もいるかと思うので、先に触れておきますね!
「ぜんざい」というと、お餅が入った温かいお汁粉を想像する人が多いとおもうんですが、沖縄の場合は黒糖などで煮た金時豆や小豆、押し麦などを冷やしたものと白玉団子、その上にかき氷をのせたものを「ぜんざい」と呼びます。
私たちは一般的に、寒いときにほっこりぜんざい~♪ですが、沖縄では夏の暑いときにはぜんざいさぁ~♪の夏のお菓子なのです。
豆が入っていて冷たい氷菓子…といえば、近いのは鹿児島発祥の冷菓「しろくま」でしょうかね。
今ではおおぶりな金時豆でつくるのが主流の沖縄「ぜんざい」ですが、昔は緑豆でつくられていたようです。八重山の近く台湾では今でも解熱作用があるといわれる緑豆を煮て冷たいデザートとして食べるのがポピュラーなので、そのあたりから伝わってきていたのかもしれません。
しかし金時豆も負けてはいませんよ!ビタミンや食物繊維、カルシウムなどの栄養が豊富で、便秘はもちろん生活習慣病予防に効果がある健康食材です!
さて。石垣島内や八重山の各島でもこの沖縄ぜんざいを出しているお店は多いのですが、今回ご紹介する「石垣島冷菓」さんはその中でも一線を画す少し変わった沖縄ぜんざいが食べられるお店なんです。
石垣島冷菓の沖縄ぜんざいは、一般的な沖縄ぜんざいとは違っていろいろなこだわりを感じられる一品なんです。いったいどんなこだわりがあるのかまとめてみました。読むの面倒だから、はよぜんざいの写真!はよっ!という人は飛ばしてね(笑)
メインとなる氷は、非常に手間暇かけて作られています。まず最低6日かけて石垣島の太陽に負けない氷に仕上げます(企業秘密)そのあと、3日間しっかり凍らせたものを粉砕し、袋に詰めたらさらに3日寝かせます。
そうすることによって、粉雪のような氷が生まれます。冬場大粒の雪が降るとすぐ溶けるけど、粉雪だと溶けにくいですよね。それと同じことが起こります。
氷にトッピングするさとうきび粉は、発酵させた「さとうきびパウダー」を使用しています。それにより、氷になんとも言えない香ばしさがプラスされるのです。
トッピングの白玉は牛皮粉を使用しています。作り方は企業秘密だそうですが、それによって柔らかもちもちの食感を味わえます♪
きな粉もトッピングなのですが、ぜんざいにしてもかき氷にしてもきな粉ってあまり一般的なトッピングではないですよね。このきな粉をかけることによって、大豆の自然な甘さがぜんざいの美味しさをより引き立たせてくれるんです。
黒糖はぜんざいにコクと深み、うま味を加えてくれます。美味しいだけでなく、ミネラルがたっぷり含まれているので、夏にたくさん汗をかいて身体から出て行ったミネラルを補給するのにもピッタリです。
時期によって旬のフルーツを使って作ったシロップをかけたぜんざいが食べられます。グァバ、パイナップル、アセロラなど。どれもお酢を加えたさっぱり仕様です。
中国では餃子というと水餃子が定番なので我々が普通餃子という焼いて食べる餃子のことは「焼き餃子」と言うのとどこか似ていますね~。
注文したのはシンプルな「さとうきびぜんざい(500円)」です。
氷が本当に繊細です!きめ細かくてもはやジェラートかな?と思うほど。夜店の屋台のジャリジャリガリゴリさは全くないです。なので、頭にキーン!っていうかき氷食べたらなるよねあるあるがアリマセン。
そこに優しい甘みの黒糖やきなこの香ばしさが加わり、ほくっとした甘い豆やもちもちの白玉を一緒に頬張れば…
うんまーー!
幸せです。真夏の一時の清涼感。しかも、島のこだわりの素材の自然な甘みを生かしたぜんざいは、食べた後甘さが口の中に残らないので、甘いもの食べた後余計喉乾いたわ~的な事案が発生しません。(しかし私は2杯は食べられる)
こちらは別の日に食べたもの
なんですが、グァバぜんざいを頼んだら「今日はもうシロップがあまり残ってなくて…アセロラシロップがあるので半々とかならできるんですが…」と言われて、ラッキー♪とばかりに二つ返事で出してもらったもの。なのでイレギュラーメニューです。(普通はハーフハーフはありません)
フルーツ系のシロップはお酢を加えてさっぱり仕上げたものになっています。といってもそんなにお酢お酢はしていなくて、ほどよい酸味が暑い中でサッパリさを感じさせてくれて良いのです。本当に少しでも酸っぱいのは苦手!という人は、さとうきびぜんざいとか普通のぜんざいのほうがいいと思います。
本当に氷は溶けにくいように作ってあります!と公言するとおり、食べ進めていても「あぁ、もう飲むしかないわ…」みたいな水分に戻るところまでいかないんです。
こんな感じで、こだわり①の時にも書いたけど本当の粉雪みたいに、溶けて行ってもしっとりした感じ(色合い的にも粉雪踏みまくられて溶けかけている時みたいでしょう←例え…)
店員さんが一人か多くても二人体制なので、混んでいる時はもちろん比較的空いていても、こだわりの氷を注文を受けてから出して準備などするので少し時間がかかります。ファストフード的に注文したらすぐ出てきてすぐ食べられる!という雰囲気のお店ではないので、行くときは時間に余裕をもって行きましょう。
基本的にはお持ち帰り専用で氷の製造や提供をしているお店です。なので店内で1つをシェアしたいという人はお持ち帰りをお願いされます。店内で食べたい場合は1人1品頼みましょう。
お手洗いはありません。小さな小さな昔ながらのお店といった感じなので、本当に簡易的な小さなテーブル3つと椅子があわせて10席ほどしかありません。
先に移動してお店入ってからトイレ済ませればいっか~って来ると、確実ちびるんで!よい子の大人も子どもトイレは済ませてから行きましょう~。大人数で行くと高確率で店内では座れないので、テイクアウトにした方がいいと思います。そのくらい店内はこじんまりしています。基本的にカフェではないです。販売所といった感じ。
上でも書いたように、氷へのこだわりが半端なく、作るのに6日以上かかります。大量に注文する場合は2週間前には予約を入れないとほぼほぼ買えません。少人数の他のお客様や店員さんを困らせないように、事前に問い合わせて必要であれば予約してから行きましょう~!
結構八重山あるあるですけど、自分の予定や都合でころころ営業時間などが変わることがあります。ブログでこまめに報告されているみたいなので、旅行日に行って食べられるかな~?っていうのは、ブログで行く前に一旦確認するといいと思います。 (一番下の店舗情報にブログURL載せてあります)
駐車場が1台分しかないので、基本的には徒歩で訪れた方がいいです。レンタカーなど借りている場合は一番近い有料駐車場に停めてから行くといいと思います。
最後いろいろと注意点を書いたので「めんどくせぇ~」って思った方もいるかもしれないですが、本当にこじんまりとした小さなお店で細々とやっている所なので仕方ないかなと思います。
それを飲み込んでも、一度は食べてほしい石垣島スイーツです。
店構えもメニューも、どこかほっとする素朴な感じで、田舎のおばあちゃん家の近くの商店でのんびりしているような、夏休み感覚を味わえるんじゃないかと思います。
ぜひ、石垣島へ訪れた際は立ち寄ってみてください~♪
店名: 石垣島冷菓(いしがきじまれいか)
-今川焼きと氷ぜんざいとアイスクリンのお店-
住所: 〒907-0022 沖縄県石垣市字大川305
℡: 0980-88-6077
営業時間: 12時~17時半(夏場※時期により変動あり)
定休日: 日曜(7〜9月は無休)
交通手段/所要時間: ユーグレナモールから徒歩3分
駐車場: あり(※ただし1台のみ)