今や一過性のブームではなく、すっかりご飯のお供として定着した感のある「食べるラー油」。辛すぎず、サクサクしたニンニクチップなどの具材が本当美味しいですよねぇ♪
一時期日本全国で大流行した、この食べるラー油の火付け役と言われているのが「石垣島ラー油」なんですが、石垣島にある「辺銀(ぺんぎん)食堂」というお店のご夫婦が試行錯誤して作られたラー油なんです。
「食べるラー油」の元祖とされる「石垣島ラー油」を生み出した夫婦の絆をつづる辺銀愛理さんの自伝本が発売され、それを原作として映画まで作られました。
ということで、その「辺銀(ぺんぎん)食堂」で、実際「石垣島ラー油」を使った美味しいごはんが食べられるので行ってきました。
お店は、ユーグレナモール(アーケード街)を越えて大通り(ゆいロード)に出たら道を渡って歩くと道沿いにあります。
全国的に名を知らしめたお店ですが、そんなにお店の規模は大きくないです。入口も道に面しているわけじゃなくて、写真のような所にあるので、うっかり通り過ぎる可能性があります(笑)Googleマップの道案内使えば間違えることはないですが、使わない場合は赤いサンルーフと白い壁を目印にしてみて。
お昼時は込み合うことが多いです。少し時間を外せば空いていてすんなり入れることもありますが、なにせ無くなり次第終了なので、何時までに入れば絶対食べられる!という保証がないのがネックです。
ランチは全品1,000円。
メインの料理にアオサ汁、小鉢(漬物)、ミニ杏仁豆腐、ぺん茶がついています。
(※ただし、自家製スーチキすばともろみ豚のレモングラス丼にはアーサ汁がついていません)
ご飯や麺の大盛は+100円で。
すばのハーフは50円引きになるそうです。
私が一番最初に食べに行ったときは、やっぱり石垣島ラー油(通称石ラー)が使ってあるものでしょ!とこちらにしました。
島豆腐と石垣島ラー油、本場四川の花山椒が三味一体となった一品です。
これ、すんごく山椒が効いています!
だけど、この山椒がめちゃめちゃ美味しいんです。本場四川の山椒美味しいアル~です。(まったくもって馬鹿にしていないので許してください。)
今まで食べてきた麻婆豆腐…あれはなんだったのかな?というくらい別物なので、ぜひぜひ一度味わってみてほしいです。唐辛子の辛みはあまり感じなくて、山椒の辛さが独占!という感じです。
唐辛子の辛さって後を引くじゃないですか?いつまでも辛くて水飲んでもヒリヒリする!みたいな。でも、山椒は後を引かないので、口に含むと辛い~って思うんだけど、ご飯とはふはふし終わったら、口の中は爽快といった感じ。
うちの母は唐辛子の辛さより山椒の辛さの方が体に響く…っていうタイプなので、同じようなタイプの方だと、逆に食べずらいかもしれないです。それくらい山椒がよく効いています。
もし唐辛子的辛さの麻婆豆腐が好みの方は、スタッフに「石垣島ラー油(激辛)」にしてくださいと言えば、後引く辛さを味わえるバージョンになるみたいです。私は通常で十分!
余談ですが、私が訪れたこの日、体調がすこぶる悪くて、帰って測ったら熱あったんですよ…。買い出しに石垣に出て、ふらふらになりながら何かお昼食べなければ…と、そんな瀕死の状態で辿り着いたのですが、これ食べたらちょっと元気になりました。香辛料のなせる業かな?
こちらはその後、友人と食べに行った時に注文したもの。
本場北京の叔母さんのレシピをベースに、沖縄県産豚などを使用しペンギン流にアレンジしたジャージャン味噌とモチモチのオリジナル生麺が美味しい一品です。
麺の名前が全部「すぱ」ではなくて「すば」なのは「スパとそば」をかけてあるのかな?分かんないけど…。
160gとたっぷりの麺ですが、甘辛のジャージャン味噌がこっくり深みのある味で美味しくて、麺もモチモチでツルツルツルツル身体に入っていきます!止まりません(笑)
私の胃袋がでかいっていう説もありますが…?残している人はあまりいないので、美味しさのなせる業だと思いますっ!
食後のミニ杏仁豆腐もペン茶も美味しくて、ほっと一息~という感じです。
冒頭でさらっと流しまくったんですが、「ペン茶って沖縄のお茶?聞いたことない…」と思った方すみません。
ペン茶はグァバ茶やレモングラスなどをブレンドした、このお店オリジナルのお茶です。(ペンギン食堂のお茶=ペン茶)
ハーブティー好きな女性はもちろん好きだろうし、グァバ茶も入っているので、レモングラスが苦手な人も比較的飲みやすい味になっています。
もし、私が3泊4日で旅行に来た時にこのお店に入ったら、きっと迷わず五味五色の水餃子も頼んだんですけど(笑)地元でランチ~感覚で入ったので、1個約200円の餃子は高く感じてしまって頼めませんでした…。(現在1,000円のはずです)
隣に座っていたおじさまはビール片手に餃子5色食べてて羨ましかったです…(じゃあ、頼めよ!って話ですけど(笑))人気のメニューみたいなので、旅行で訪れたらぜひ食べてみてほしいです。(←自分食べてないのに薦める)
初めて辺銀食堂にきたなら、やっぱり有名なラー油が使ってある料理を食べてほしいですが、2回目、3回目ですって場合は、スリランカカレーもおすすめです。本場スリランカ出身の方が作っているカレーなので、本格的美味しさです♪(←自分食べてないけど、友人が美味しいと言っていたので薦める)
ちなみに、こちらランチだけでなくディナーもやってます。
夜ごはんにだけ食べられる「ペンギンおまかせコース」という、旦那さんでありオーナーシェフの辺銀暁峰さんが、地元で伝承を受けた料理や世界の料理をヒントに旬の地元食材をペンギン流に調理したコース料理を出してくれます。
沖縄でも貴重な食材(石垣牛や近海の高級海鮮も)をふんだんに使って、見た目も鮮やかで美味しい料理が食べられるということで、地元でも有名です。こちらは完全予約制なので、事前にネットで必ず予約してから行ってみてくださいね♪
私も知人が行っていて羨ましくて絶対行きたいー!って思いながら行けずに帰ってきてしまったので、旅行で行ったらぜひ食べに行きたいですっ!!
すべての料理に化学調味料、電子レンジは使われていません。
化学調味料の有無を表示するところは多いけど、電子レンジの使用有無を表示するところは、結構珍しいんじゃないでしょうか。
「食は命薬(ぬちぐすい)」をモットーにしていらっしゃるので、それだけでなく、自宅に「ペンギンガーデン」なるものをつくり、野菜や果物を育てて提供したり、できる限り旬なものや島のものを選んだり、地元で受け継がれてきた料理をご長寿の方に教えてもらいアレンジしたりして提供されています。
以前紹介した、さよこのサーターアンダギーや、マンゴーの自然栽培に取り組んでいるハウ・トゥリー・ジェラートもそうですが、食の安全・安心に取り組むナチュラリストな人たちが石垣島は多いです。
石垣島というか宮古島も含め、離島に移り住んでくる移住者には、そういうタイプの人が多いですね。
ランチの提供時に使われている器は、沖縄の読谷山焼の中でも人気の高い松田共司氏の作品を使用されています。ほっこり優しい丸みのある器は、見た目はもちろん、持った感じもぬくもりが伝わってくるようで、料理をさらに美味しくしてくれる感じがします。
こんな可愛らしいお茶碗も♪
大ブームの頃は、予約購入は4か月待ちで入手困難!な時もありましたが、今は石垣に行って買えないということは基本的にはないです。
ただ、辺銀食堂でご飯を食べてそこでラー油も帰っていこう!っていうのができなくて(店内食事提供だけでてんやわんやなので)、ラー油を買って帰るなら、お店からすぐ近くの姉妹店「石垣ペンギン」で購入する流れになります。
とはいえ、全然不便ではないですよ。なにせ辺銀食堂から徒歩1分ですぐに到着します!
ラー油以外にも辺銀特製にんにく油やジャージャンみそ、辺銀食堂の島こしょう(ピパーチ)、その他石ラーを入れて持ち歩けるミニバッグなどのグッズを買うことができます。
お店のラー油が売り切れでも、近辺のお土産屋さんで取り扱いがあることが多いので、大丈夫だとは思いますが、どうしても旅行に行ったときになかったらガッカリ!と心配な方は、事前に電話で予約しておくことも可能です。
(↓の店舗情報に電話番号も載せておくので、心配な方は事前に予約してみてくださいね。)
また、「石垣なぁ…遠いなぁ、手っ取り早く食べたいなぁー」って方は、通販もやってるので、大丈夫ですよ!お取り寄せちゃってください!
私は、現地で味わうのが一番だと思っているので辺銀食堂でご飯食べて、帰りにラー油買ってーって流れが一番おすすめではあるんですけど、気軽に遠出できる人ばかりではないと思うので、どんな味なのか知りたいなぁ~って方は通販を利用してみるのもいいかなと思います。
辺銀食堂の愛理さんは、実際に会うとなんていうか…魔女の宅急便のおソノさんのような気さくで明るい感じの方です。
店内は忙しいながらも、優しい時間が流れている感じがしました。
それは、できるだけ自然で・郷土を活かした、身体や命の活力になる料理を提供しようという気持ちが、店内いっぱいに広がっているからなのかもしれません。
石垣島に訪れた際は、ぜひ一度立ち寄ってみてほしいお店です。
2008年 マガジンハウス発行
著者:辺銀 愛理
中国・西安出身の夫「暁峰」と、日本は東京出身の妻「愛理」
たまたま訪れた石垣島に魅了され、3ヵ月後には移住。
住んで知った珍しい石垣島の野菜や香辛料などを使い、ラー油作りに挑戦しする話。国際結婚による夫の日本への帰化申請、島への移住の過程。島の人々との心温まる出逢いなど…。
ペンギン夫婦が石垣島ラー油や辺銀食堂をひらくまでに至った過程をまとめたドキュメンタリー。石ラーを使った美味しくて簡単なレシピの紹介も。
主演 小池栄子 共演 ワン・チュアンイー
監督 平林克理
深水元基 山城智二(FEC) 平良進 吉田妙子
●撮影協力 辺銀食堂
●劇中ごはん作り担当 辺銀暁峰 辺銀愛理
食べるラー油の元祖“辺銀食堂の石垣島ラー油”を作った“辺銀夫婦”の帰化申請にまつわるエピソードや、石垣島ラー油誕生までの過程、辺銀夫婦らしいライフスタイルを描いている。
激中に出てくる料理は、辺銀夫婦が実際に担当し、観ているだけでお腹がグーグーなってしまうようなシーンが満載。
店名:辺銀食堂(ぺんぎんしょくどう)
住所:〒907-0022 沖縄県石垣市大川199-1
℡:0980-88-7803
営業時間:11:30~14:00(売り切れ次第終了)
定休日:日曜(臨時休業あり。詳しくはHP参照)
席 数:21席(カウンター5席、テーブル16席)
禁 煙:全席禁煙
支払い:現金のみ
交通手段/所要時間:離島ターミナルから徒歩約7分
駐車場:なし( 徒歩1分圏内に有料駐車場あり)
※コース料理などが食べられるディナーは予約必須、駐車場案内可、支払いクレジット可などランチ時と違いがあります。
店名:石垣ペンギン(いしがきぺんぎん) ラー油販売直営店
住所:〒907-0022 沖縄県石垣市大川192-1-1F
℡:0980-82-8777
営業時間:10:00~18:00
定休日:日曜+不定休
交通手段/所要時間:辺銀食堂~徒歩1分/離島ターミナル~徒歩約8分
駐車場: なし( 徒歩1分圏内に有料駐車場あり)
ご予約専用ダイヤル:0120-392-545
受付時間:12:00~17:00(月~金)