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「宮古島バブル」で今、現地でなにが起きているのか

先日、テレビで宮古島のバブル状態を紹介する番組を見た。近年離島ブームによって旅行者が爆発的に増加しているそうで、今とんでもないバブルが訪れているとか。

ことの発端

引き金は「伊良部大橋」が開通したことによる利便性の良さと、インスタ映えする景観によるものだったようだけど、それが一過性のもので終わるのではなく、徐々に勢いを増して、今では住民も困惑するほどのバブル期を迎えているのだ。

今から5年前、観光客数は年間約43万人(同年石垣島は約110万人)だったが、昨年の2018年約114万人と、約5年で3倍も増えている。2016年以降は海外からのクルーズ船が毎日のように寄港するようになったことで、外国人観光客も激増

テレビでは、かき氷を売っているフードトラックのおじちゃんが、4時間で20万ほど売り上げる日もあると言いながら、笑いが止まらない状態だった。

追いつかない供給

需要が増えれば供給もまた勢いを増す。リゾートホテルや飲食店が続々と建設中だという。その建設に必要な人材が住むためにマンションやアパートも続々と建設、その建物を建てるための人材を雇うのもまた必要で…と、とにかく今宮古島は求人に対する人材不足が深刻な問題

当然集まらなければ建設も進まないということで、給料自体が爆上げ。通常建設作業員の日当なんて特に沖縄では安く、到底1万円いかないことが多い中で、今宮古島では日当5万円ほどになっているという。都会の現場日当の約2倍にもなっているので、話を聞きつけた作業員たちが雪崩のように宮古島に押し寄せているらしい。

それだけなら、雇用が潤うのでいいじゃないか!と言いたくなるが、バブルの影響で土地や物価の価格も高騰している。

高騰する不動産

アパートやマンションはまだ建設中にも関わらず、やってくる労働者や離島に憧れた移住者やその他もろもろですでに満室・売り切れ状態で、現地の人が引っ越したくても引っ越す部屋が無いのだそう。

賃貸の金額自体も高騰し続け、1R6畳ほどの部屋が月家賃9万~10万ほどするというのだから驚く。東京と同等かそれ以上といっていい。東京でも地域によっては1R6畳ほどの部屋は4~5万で借りられる場所もある。

新婚の島民は夫婦一緒に住まずに別居状態だという。結婚するにあたって新しく夫婦の住まいを探すも、2人で住むに必要な間取りの部屋の家賃が月13万円するのに、彼らの給料の手取りが月15万だから、借りれないのだという。

不動産価格は高騰しており、場所によっては買取価格がバブル前の相場の5倍とも10倍ともいわれているらしいが、数年前までは300万円ほどの価値だった土地が、現在2億円にまで跳ね上がっているところもある。坪単価2000円だった場所が今は100万円という場所もあるというのだから、10倍どころの話ではない。地価500倍になっているところもあるのだ。買っておけばよかったと後悔するのもそうだが、もっと上がるかもと今から買おうとする人もいるかもしれない。

とある東京方面の業者が島の土地を買いあさり、アパート130棟、簡易宿所70棟、計1500室相当を200億円の事業費で建設するらしい。このうち7割を個人投資家などに向けて投資用不動産として販売するらしいから、おこぼれ欲しい人はそこを狙うといいのでは?(笑)※ただ、木造建築にするらしいので…沖縄の夏事情を知っているなら、あとはお察しの通り…。

島民の生活に支障が出る

島に嫁いできた関西出身の女性は、しばらく実家に帰省できていないという。いつも観光客で飛行機がいっぱいで、チケットが確保できないのだという。

島の居酒屋などの飲食店も、以前はふらっと入って食べることができたが、今では事前予約をしないと満席で入ることができないそうだ。

このバブルで美味しい思いをしているのは、主に外からやってきた企業や人々で、現地の人たちにとってはかなり暮らしにくい状態になっているといえる。

さらに増える観光客

これに加え、今年下地島空港がオープンした。

陸路がない宮古島にとって空港が2つになることにより利便性がさらに増すことになる。今年は10万人、来年2020年には30万人の利用を見込んでいるそうだ。

さらに、20年度中には海外大型クルーズ船の15万トンクラスが接岸できる埠頭が建設中なんだそう。今の時点で4時間で20万でニマニマできているが、これ以上になるとさすがに飽和状態で、一体どう対処するのだろうという感じがする。

出来たばかりの泡はすぐに弾けるかもしれない

キャパを越えた様々なものが群がっている宮古島バブル。本島や石垣島と比べると、まだまだ田舎っぽさが残っていて、そののどかな沖縄らしさが魅力になっていた宮古島だが、その景観はもはや失われようとしている。

またゆっくり行けばいいかぁ~と完全に油断していたが、まさか宮古島がここまでの変貌を遂げているとは露知らず。もっと早めに遊びに行っておけばよかったか…と、今若干の後悔を覚えている。

相当なお金持ちにならないと、もう宮古島には遊びに行けなくなるのかもしれない。綺麗な宮古ブルーの海に潜るのさえ、1回5万!なんて世界になってしまってたらどうしよう(笑)

しかし、バブルというのはそのまま「泡」だ。泡はいつかは弾ける。こと、小さな宮古島にとっては、内包できるキャパシティも相当小さい。受け入れ態勢がまったく整わないままに、そのままほとんどをこぼれ落としてしまう可能性も高い。バブルの弾けるその時期も、また驚くほど速くやってくるのかもしれない。

「ははは、人がごみのようだ」という名ゼリフのように、私利私欲に群がった外部の人々が一気に奈落の底へと落ちていく様子を島の人たちは冷ややかに眺めるのだろうか。

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